「エコキュートに替えたら、シャワーの勢いが弱くなった気がする」——これは、ガス給湯器から切り替えたお客様から岐阜・愛知・三重のエリアでよくいただくご相談です。たしかにエコキュートは、タンクにお湯をためてから送り出す構造上、ガス給湯器に比べると水圧が出にくい一面があります。
ただ、最近の機種は「高圧」「パワフル高圧」といった水圧を強めたタイプが各メーカーからそろっていて、選び方しだいで2階や3階のシャワーでもしっかりとした勢いが得られます。逆に、水圧のことを考えずに標準タイプを選んでしまうと、「思っていたより弱い」と後悔につながりかねません。
この記事では、エコキュートの水圧の基礎から、三菱・パナソニック・ダイキン・コロナ・日立・東芝のメーカー別の高圧タイプの違い、そして「水圧で悩まないための選び方の基準」までを、施工の現場目線でまとめました。
✅ この記事の結論
① 標準タイプは約170〜190kPa。ガス給湯器(約500kPa)より弱く感じやすいが、高圧・パワフル高圧タイプなら約280〜330kPaまで引き上げられる。
② 水圧を重視するなら「高圧タイプの有無」でメーカーを比較。2階・3階にお風呂がある、家族が多い、ガスから替えるなら高圧タイプがほぼ必須。
③ 最優先は①階数 ②同時使用 ③今の給湯器 ④シャワーヘッド ⑤水道の元圧の5点。立地によっては現地での水圧測定が必要。
1. エコキュートの水圧は本当に弱い?標準タイプの圧力とガス給湯器との違い
結論からいうと、「エコキュート=水圧が弱い」というのは半分正しく、半分は誤解です。正確には、標準タイプのエコキュートは水圧が控えめというのが実情です。
エコキュートはタンクにためたお湯を送り出すため、タンクを守る目的で減圧弁という部品が付いており、給湯の圧力はおおむね約170〜190kPaに設定されています。一方、ガス給湯器は水道の圧力をほぼそのまま使うので、体感としては約500kPa前後。この差が「替えたら弱くなった」と感じる正体です。
ただしこれはあくまで標準タイプの話で、いまは各メーカーが水圧を強めた「高圧」「パワフル高圧」タイプを用意しています。これらは約280〜330kPaまで給湯圧力が上がるため、ガス給湯器に近い勢いを取り戻せます。つまり、水圧の悩みは機種選びの段階でかなり解消できるということです。
| 種類 | 給湯圧力の目安 | 体感 |
|---|---|---|
| エコキュート(標準タイプ) | 約170〜190kPa | やや控えめ。平屋・1階中心なら十分 |
| エコキュート(高圧・パワフル高圧) | 約280〜330kPa | 2階・3階でもしっかり。同時使用に強い |
| 日立 水道直圧給湯(参考) | 水道圧をそのまま利用 | タンク式で最も水圧を重視する家向け |
| ガス給湯器(参考) | 約500kPa | もっとも勢いが強い |
2. 水圧が弱く感じる主な原因
「高圧タイプを入れたのに弱い」「前より明らかに落ちた」と感じる場合、機種だけでなく、次のような要因が重なっていることがあります。原因を切り分けておくと、買い替えや工事の判断がしやすくなります。
タンクを守るために減圧弁で圧力を下げる構造。標準タイプのままでは、立地が良くても約170〜190kPaが上限です。
そもそも家に届く水道の圧力が弱いと、高圧機を入れても性能を出し切れません。丘の上や古い団地などは要注意です。
長年使った配管や、機器内のフィルター(ストレーナ)にゴミがたまると、出口で勢いが落ちます。
夏場など設定温度を下げて水を多く混ぜると、トータルの勢いが落ちて感じられることがあります。
10年前後使った機器では、部品の劣化で水圧が落ちることもあります。急に弱くなった場合は点検がおすすめです。
3. メーカー別|高圧・パワフル高圧タイプの給湯圧力を比較
ここが機種選びの肝です。各メーカーとも標準タイプに加えて水圧を強めたタイプを用意していますが、呼び名も圧力も少しずつ違います。代表的なラインナップを一覧にまとめました。
| メーカー | 高圧タイプの呼称 | 給湯圧力の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 三菱電機 | ハイパワー給湯 | 約290kPa | 標準比で水圧アップ。2階浴室や勢い重視の家に定番 |
| パナソニック | パワフル高圧/ウルトラ高圧 | 約280〜320kPa | 上位の「ウルトラ高圧」はシャワーの同時使用に強い |
| ダイキン | パワフル高圧給湯 | 約320〜330kPa | 高圧タイプの中でも数値が高め。節水・大型ヘッドにも対応しやすい |
| コロナ | 高圧力パワフル給湯 | 約300kPa前後 | エコキュートを生んだ国産メーカー。寒冷地向けも充実 |
| 東芝 | 高圧力パワフル給湯 | 約300kPa前後 | 機種により圧力が異なるため公称値の確認を |
| 日立 | 水道直圧給湯(ナイアガラ出湯) | 水道圧をそのまま利用 | タンク式で最も水圧を重視する家向けの別格の方式 |
数値はあくまで「目安」。機種・年式で変わります
上の圧力値は各社の代表的なモデルを基にした目安です。同じ「パワフル高圧」でも、フルオート/オート/給湯専用、タンク容量や年式によって公称値が変わります。実際に検討する際は、必ず最新カタログの数値、またはお見積もり時にご確認ください。
日立の「水道直圧給湯」はなぜ水圧が強いのか
日立の一部機種が採用する水道直圧給湯(ナイアガラ出湯)は、タンクのお湯で水道水を温めて送り出す仕組みのため、水道の圧力をほぼそのまま活かせるのが特長です。3階建てや、強力なシャワーヘッドをどうしても使いたいなど、水圧を最優先するご家庭では有力な選択肢になります。
4. 水圧で悩んでいるときの選定基準5つ
「結局どれを選べばいいの?」という方へ。水圧で失敗しないために、最低限チェックしたい5つの基準を優先度順に挙げます。この5点をおさえれば、ご家庭に合ったタイプがほぼ絞り込めます。
上の階でシャワーを使うほど水圧は落ちます。2階以上にお風呂があるなら、高圧・パワフル高圧タイプを基準にしましょう。
「キッチンとお風呂を同時に」「家族が多くシャワーが連続」という使い方なら、圧力に余裕のあるタイプが安心です。
ガス給湯器からの切り替えは体感差が出やすい場面。勢いを保ちたいなら300kPa級のパワフル高圧以上が目安です。
節水タイプやミスト機能付きなど高機能ヘッドは、ある程度の水圧がないと本来の性能が出ません。高圧タイプと相性が良好です。
高台や古い配管の地域では、高圧機でも性能を発揮しきれないことがあります。心配な場合は現地での水圧測定が確実です。
5. 高圧タイプにするときの注意点と費用の目安
水圧を重視して高圧タイプを選ぶときに、知っておきたいポイントと費用感を整理します。
注意点|元圧が低い家は高圧機でも限界がある
くり返しになりますが、高圧タイプは「家に届いている水道の圧力」を超えて勢いを作れるわけではありません。元圧が低い立地では、高圧機を入れても期待どおりにならないこともあります。だからこそ、カタログ値だけで判断せず、現地の状況を確認したうえで機種を決めることが大切です。
費用の目安と補助金
既存のエコキュートの交換なら、工事費込みでおおむね35〜50万円、電気温水器やガスからの切り替えでは40〜60万円程度が一つの目安です。高圧タイプでも標準タイプと費用に大きな差が出ないケースが多く、「どうせ替えるなら水圧も」という選び方がしやすくなっています。
さらに、国の「給湯省エネ2026事業」を使えば、エコキュート1台あたり最大14万円の補助が受けられます(基本額に性能加算・撤去加算が上乗せ、申請期限は2026年12月31日まで・予算上限に達し次第終了)。当社では提携の登録事業者を通じて申請を完全代行しますので、書類作成の手間なくご利用いただけます。
6. エコキュート119番が選ばれる理由
三菱・パナソニック・ダイキン・コロナ・日立・東芝など主要メーカーを扱っているため、特定メーカーに偏らず、水圧や家族構成に合わせて最適な一台をご提案できます。
階数や水道の元圧まで確認したうえで機種をご提案。「入れてみたら弱かった」という失敗を未然に防ぎます。
岐阜県岐阜市を拠点に、地域に根ざした迅速な対応。設置後のアフターもお任せいただけます。
給湯省エネ2026事業(最大14万円)の申請を、提携の登録事業者を通じて代行。面倒な手続きは当社にお任せください。
長く使う設備だからこそ、保証も重視。安心して使い続けられる体制を整えています。
7. よくある質問(FAQ)
Q. 標準タイプを入れてしまいました。あとから水圧だけ上げられますか?
給湯の圧力は機種の仕様で汹まっているため、標準タイプを後から高圧タイプへ「設定変更」することはできません。水圧を上げたい場合は高圧・パワフル高圧タイプへの買い替えが基本になります。まずは現状の原因(配管の詰まりなど)がないか点検するのがおすすめです。
Q. いちばん水圧が弱いのはどのメーカーですか?
タンク式で水圧を最優先するなら、水道圧をそのまま活かせる日立の水道直圧給湯が別格です。一般的な高圧タイプの中ではダイキンのパワフル高圧給湯(約320〜330kPa)やパナソニックのウルトラ高圧(約320kPa)が高めの数値です。ただし元圧や立地で体感は変わるため、現地確認のうえ選ぶのが確実です。
Q. 2階にお風呂がありますが、標準タイプでは無理ですか?
使えないわけではありませんが、2階以上の浴室では水圧が落ちやすいため、高圧・パワフル高圧タイプをおすすめします。家族が多く同時使用が多い場合はなおさらです。
Q. 高圧タイプは電気代が高くなりますか?
水圧の違いは給湯の送り出し方の設計によるもので、電気代が大きく変わるものではありません。電気代は主にタンク容量や使い方、契約プランで決まります。
まとめ
エコキュートの水圧は、標準タイプだと約170〜190kPaと控えめですが、高圧・パワフル高圧タイプを選べば約280〜330kPaまで引き上げられ、ガス給湯器に近い勢いを取り戻せます。日立の水道直圧給湯のように、さらに水圧を重視した方式もあります。
大切なのは、カタログの数値だけで決めず、①階数 ②同時使用 ③今の給湯器 ④シャワーヘッド ⑤水道の元圧という5つの基準でご家庭に合うタイプを選ぶことです。特に水道の元圧は立地で差が出るため、心配な方は現地での測定をおすすめします。
エコキュート119番では、水圧の不安を含めた無料のご相談・お見積もりを承っています。「我が家はどのタイプがいい?」という段階からお気軽にお問い合わせください。
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